4年目の秋の県大会は総合戦力Dで迎えました。
守備力と機動力が高くなって安定した戦いを期待したいところですが、エースのいない投手力には大きな不安を抱えています。
それでも、3年連続秋の県大会初戦敗退という不名誉を晴らすため、今年こそは秋の県大会初戦を突破できるように頑張ります。
目次
3年連続初戦敗退の雪辱を果たす
4度目の正直としたい秋の県大会初戦の先発は、2年生の三浦に任せました。
相手は総合戦力Dの座間味高校
今年の夏の大会で1度勝利を挙げている相手です。
例のごとく先制を許してしまいますが、すぐさま2年生塩島のタイムリーで同点に追いつきます。
試合中盤では再三のピンチを招きながらも得点を許さず、6回に1年生生方のタイムリーヒットで勝ち越し。
さらには2年生鈴木の満塁ホームランなどで突き放し、投手陣の継投で逃げ切りました。
先発を任せた三浦がしっかりと試合を作ってくれて、4年目にしてようやく秋の県大会初戦を突破しました。
そして、この勝利で当校の評価は「中堅校」に上がりました。
最高の勝利です。
2回戦目の先発は、調子が絶好調の2年生狩野に任せます。
相手は総合戦力Dの浦添高校
この試合もしっかりと先制を許し、4回にも追加点を奪われて3点ビハインドでのスタートとなりました。
それでも、相手のエラーに助けられ7回表に何とか3点を奪って同点まで追いつきます。
7回裏からマウンドに上がった三浦はあっさりと勝ち越しを許してしまいますが、4番中村のソロホームランで再び同点に
9回には、2年生の鈴木が2ランホームランを放って2点を勝ち越し
9回裏は1年生の野瀬が無失点で抑えきって何とか逃げ切ることができました。
投打が噛み合い、4年目にして初めての公式戦2連勝です。
秋の県大会を突破し、地区大会出場を決めました。
秋の地区大会1回戦目は、2年生の三浦に先発を任せます。
相手は総合戦力Cの福岡東
2年生南の先頭打者ホームランで先制して試合が始まり、その後は逆転を許しながらも先発の三浦が粘り強く投げ続けて接戦が続いていきます。
2点ビハインドで迎えた9回裏の攻撃
2アウトから連打でランナーを溜め、一発出ればサヨナラのチャンスを作りますが、
追いつくことは出来ずにゲームセット。
先発の2年生三浦は14安打を打たれながらも8回途中3失点の好投で試合を作り、1年生野瀬・2年生狩野も得点を許さない好リリーフをしました。
地区大会では勝利を挙げられず春の甲子園出場は逃しましたが、秋の県大会で初勝利を挙げることが出来ましたし、心配していた投手陣も期待以上の活躍を見せてくれました。
スカウトの範囲は九州地区に広がる
今年度からは「中堅校」に評価が上がっているため、スカウトの範囲は九州地区に広がりました。
チームが勝てるようになってくると楽しみも増えてきます。
まずは一芸に特化した育成が盛んな沖縄県へスカウトに向かい、全国大会準優勝で総合的に能力が高い舩木に声をかけ、1度目のスカウトで良好の反応を貰いました。
その後も、守備を重視した育成が盛んな鹿児島で守備と走塁が良さそうな田村をスカウトしたり、打撃を重視した育成が盛んな宮崎で全国大会出場の八鍬をスカウトしたりで、
投手は舩木・景山の2人
野手は田村・八鍬・谷川・稲倉の4人
計6人に声をかけて全員に良好の反応を貰い、投手2人・野手4人の入部が確定的となりました。
スカウトOBに新入生の履歴書をたくさんもらってきているため、今年は最大数となる10回のスカウトを行っています。
天才選手、リードの上手い捕手とは出会えませんでしたが、投手力・打撃力・守備力・機動力をバランス良く補える良い新入生スカウトになったと思います。
今年度は3選手がプロ入りを決めた
今年度は3人がドラフト指名を受けました。
友井投手は日本ハムから3位での指名を受けました。
2年生の夏まではリリーフエースとして圧倒的な成績を残し、最高学年となった2年生の秋からはチームのエースとして好投を続けてくれました。
チームの成長に大きく関わる好投手であったことは間違いありません。
野元選手は西武から5位で指名を受けました。
走力が持ち味のリードオフマンとして活躍を見せる一方で、3本のホームランを放つなど長打力も魅力でした。
チームが不調な時でも、常に好調を保ってチームを支えてくれた選手です。
上杉選手はロッテから6位で指名を受けました。
打撃力はなかなか伸びませんでしたが、キャッチャーBを持つ正捕手として投手陣を引っ張った実績があります。
守備力には文句なしの扇の要となってくれました。
今年度の卒業生たちは打撃力に伸び悩んだ学年でしたが、投手力・守備力はかなり高かったと思います。
そして、ミゾット社員OBが1人増えたのはかなり嬉しいことです。
投打にポテンシャルを発揮してくれた
春の甲子園には出場できませんでしたが、秋の県大会での2連勝もあってチームは中堅校・総合戦力Cまで成長を見せました。
ミゾット社員OBが練習機材を持ってきてくれることや、試合に少しずつ勝てるようになってきたことで、成長速度は間違いなく上がっています。
新3年生の三浦は試合数を積んでようやく先発として形になってきました。
特殊能力が良く防御率も徐々に良化してきているため、最後の夏の大会でも好投を期待しています。
新3年生の鈴木は、パワーヒッター・プルヒッターを武器に2番バッターとして打撃で結果を残しています。
まだまだホームランを打ってくれると思いますし、走力をもう少し上げれば盗塁も期待できると思うので、チャンスメイクの仕事にも期待です。
新3年生の塩島もパワーヒッター・プルヒッターを武器として、ホームラン量産体制へと入っています。
現状での本塁打数と打点数は半分以上が練習試合での記録なので、公式戦での活躍にも期待しています。
新2年生の安達は、走力・守備力の高さと送球Bを武器にショートを守ります。
バッティングでも安定した成績を残し、すでに攻守に欠かせない存在となっています。
まだまだこれから成長していく2年生なので、センターラインを守れる主軸の選手になっていただきたいです。
新2年生の中村は恵まれた打撃能力と特殊能力を活かし、4番バッターとして結果を残しています。
卒業するまでずっと4番を打ってもらうつもりでいるため、最低でも二桁本塁打を記録できるように頑張ってほしいと思います。
新2年生の生方はチームのリードオフマンとして期待しています。
あまり打撃能力が高くなかったためこれまでは8番を打たせていましたが、3割打てるのであれば1番で起用していく方が得点を多く生み出してくれるはずです。
攻守の要となれるように成長を続けていただきたいです。
これまでは能力が高い選手があまり良い結果を残せず力を発揮できていないこともありましたが、今年度は投打にポテンシャルを発揮している選手がたくさんいます。
評価が中堅校となっているため来年度は8人の新入部員を迎えることになりますし、そろそろ甲子園への道も見えてくるはずです。
5年目へ
